アニメ「シャドーハウス」第10話「最後の一対」考察・感想

お披露目の結末、エミリコ〇〇、そして真相の暴露。怒涛の30分!

週刊ヤングジャンプにて連載中の「シャドーハウス」(ソウマトウ)アニメ第10話! お披露目クライマックスからの……

アニメキャプチャの代わりに毎話イラスト付きでシャドーハウスアニメを語るブログ。今回も、感想とアニメオリジナル展開についての考察、放送応援ファンアートを掲載する。

!注意!ここから、アニメ10話、原作4巻のネタバレが含まれています。

第十話「最後の一対」

あらすじ

鳥籠から無事ケイトを助け出したエミリコ。しかし、お披露目の制限時間を示すすす時計は残り少なく、エドワードやケイトを含め、誰もがもう間に合わないと思っていた。

水路がシャドーハウスに繋がっていることに気づいたケイトは、荷車を船がわりにするエミリコのアイデアと「すす能力」を使って、何とか時間ギリギリにゴールに辿り着く。

ケイトたちはシャドーハウスに成人として認められ、改めてお披露目の間に迎え入れられる。そこでは新たな成人の誕生を祝うパーティの真っ最中だった。

10話は視聴者向けコーヒー? お披露目クライマックスからの情報量が濃い。

まず、冒頭から黒翼のケイト様(中二病感)までの盛り上がりがスゴイ。

諦めムード→スプラッシュマウンテンまでの会話のテンポが良い。「ケイトのことよく見ていてくれるのね」の横顔が嬉しそうなのがかわいい。各組の合格シーンをバックに、ここで「『エミリコ』へのメッセージ」を挟むのも素敵だ。そして、高まる挿入曲とシンクロして翔ぶ2人-- 10話までのアニメ演出の中で一番好きかも。

その後のラムのモノローグとシャーリー様の結末は本当に切ない。

正直、「崩れ落ちるシャーリー様」の表現は、原作ではどちらかというとホラーチックだった。「シャドーってこうなるの?!」という衝撃と、服だけが虚ろに残る状態が生々し過ぎて。

アニメでは心の準備ができていたのもあるが、序盤からラムをきっちり印象付け、毎週のエミリコとのやり取りを通じて感情移入してきたのも大きかった。

そんなラムたちをよそに進むお披露目パーティ。意外だったのはローズマリーとミアの様子。

原作では2人ともすでに「特別なコーヒー」にあてられたらしく濁った目をしていたっぽいのだが、コマも小さくよくわからなかった。結局、アニメでは普段通りの目をしていた。

ここが変わったからどうということはないのだが、個人的に濁ったミアが見たかったのと、ローズマリーがここで「飲んでる」かどうか気になっていたところではある。

(こっそりベルも友情?出演。あの性格のベルたちが、パーティであんな隅っこにいるとは考えづらい。もしかして、班員のシャーリーとラムを一応気にして、待っていたのだろうか……?)

ブレないルイーズ様。そして、洗脳エミリコの恐怖……

5話から6回にわたって繰り広げられたお披露目が終了し、それぞれの感想を抱くシャドーたち。

「処分!」のバーバラ様、ドスが効いてる。

ケイト様、ジョン様、パトリック様はそれぞれにシャーリー様の脱落について思いを巡らせているのだが、まっっったく意に介する様子のないルイーズ様。ブレない。

その後のエドワードの総評でも言われていたが、一位でゴールしたルイーズ・ルウ組は名実ともに優秀。

シャドーハウス的価値観にピッタリフィットした唯一の同期ルイーズ様の将来を、本ブログは色々な意味で楽しみにしている。

必ずや、シャドーハウスという作品のダークホースになってくれるはず……。

ジョン様からケイト様へ手渡される……ハンカチ?  そして耳打ち……こういう形でアニメオリジナル展開を入れてくるとは予想外!

ハンカチのような白い布は、少しすすで汚れていた。ケイト様の落とし物? それとも、ジョン様からのメッセージだろうか?

喜ぶ間も無く、画面いっぱいの洗脳エミリコである。声がいつもと全く変わってないのが恐怖を増長。

ED入り直前のエミリコが、チラッとこっちを見た…………ような…………

ここまでで十分お腹いっぱいの10話だが、今回はまだデザートがある。エドワードたちと3階のシャドーたちとの会話で、シャドーハウスの真相が丁寧に説明された。

すすを撒きながらチョコチョコ走るモーフは可愛らしいが、これが人を乗っ取るというのだからおそろしい。

シャーリーの「失敗」を通じて、主人と生き人形のふれあいやおやすみのキスが人格形成のために必要なものだと明かされた。

EDでルイーズ様とルウが裸で××してるのも仕方ないんだよ、人格形成のためなんだから。

この後のエドワードのモノローグがライアン様→ライアンに変わっているのも面白いが、言ってることもなかなか興味深い。

「偉大なるおじい様の言葉に割り込む不遜な奴」。言われてみれば、あんまりおじい様を敬ってる感のない3階シャドーの中でも、ブッチギリで興味なさそうなのがライアンである。

やたらと「反乱分子」や「顔が疑問を持つ」ことに拘っている彼だからこそ、逆に怪しい。

彼こそが実は危険思想の持ち主、もしくは疑問を持った自分の顔を力でねじ伏せた経験アリなのではないか?


10話放送記念イラスト(ファンアート)はこちら。Twitterに投稿したもの。

第四話ファンイラスト
ジョン様の感情表現に定評のあるエミリコ

エミリコ、ポートレイト(成人の服)着られておめでとう! でも君はケイト様よりジョン様との方がシンクロ率高いよね……

変わってしまったエミリコが心配な次回。ほんのり進展しそうなジョン・ケイトの関係も見逃せない。


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