アニメ「シャドーハウス」第1話「シャドーと生き人形」考察・感想

週刊ヤングジャンプにて連載中の「シャドーハウス」(ソウマトウ)がアニメ化したぞ!

シャドーハウスとは ・・・ゴシック調の世界観に、ミステリー&主従愛を軸として、能力バトル・ホラー・ロリータ・友情・恋愛といった要素を楽しめる漫画作品。2021年4月現在、7巻まで刊行されている。

放送中は、感想とアニメオリジナル展開についての考察、そしてスクショ代わりに、できるだけ放送応援ファンアートを掲載していきたい。

!注意!ここから、アニメ1話、原作一巻のネタバレが含まれています。

第一話「シャドーと生き人形」

あらすじ

暗い箱の中で目覚める少女。今日は自分の主人である「ケイト・シャドー様」に仕える初日……

「生き人形」である彼女は、食事なんてなくても大丈夫なはず。なのに、ふらついて力は出ないし、転けたら痛みもあるし、なんだかおかしい。ケイト様からおいしいパンをもらって食べたら、やっと元気になった。

ケイト様は他人と関わるのが苦手みたい。「よくない感情」のときは頭から"すす"が出る。

名前のない「生き人形」は、失敗したり、主人を怒らせたりもしたけれど、持ち前の前向きさでケイト様と少しずつ距離を縮めた。そうして、「エミリコ」という新しい名前をもらう。

ケイト様とエミリコの出会い回。

原作は明確な描写がなかったエミリコ始動の初日と、「名付け」のシーンがしっかり描かれている。

いつも読んでいる小説の主人公から取っていたんですね、ケイト様。しかもそのままではなく、少しもじって。

一方で、ケイト様は自分のことを「ケイト」と呼んでいた。原作では「私(ケイト)」とルビが振られる表現である。とにかく、シャドー家は黒いので、「自分を名前で呼ぶ」「同じ服を着る」「顔代わりの生き人形を従える」という固定された「個性」が超大事。何かを変えると、自分が誰なのか見えなくなってしまうから。

原作の1巻の半分まで駆け抜けた感じ。この勢いならアニメ14話で漫画に追いつくな!

漫画版で1巻を通して丁寧に説明されたケイト様とエミリコの関係性が、1話にぎゅっと凝縮されている。とはいえ、駆け足感はなく、しっかりと伝わってくるつくりでよかった。

この後の展開に繋がる描写としては、「すすだるま」と、戸棚の隅からチョロチョロ出てきたものをケイト様が踏み潰すシーンが重要。

他はとにかくこの世界観とふたりの日常を匂わせるだけというまさに原作準拠。2話からの展開で話がどう転ぶかが見えてきそう。

OPがインスト曲のアニメはいいぞ。

OP・EDは同期5組がしっかりフィーチャーされていたのがポイント。原作だと彼らとちゃんと絡むのはお披露目からだったけど、お披露目前の同期組の日常も描かれるのだろうか?

気になるのが、「大人のシャドー2体の前でコーヒーを飲み、生き人形の心得をそらんじる同期(らしき)5人」のシーン。あれは原作になかったはず。

ネタバレになるので詳細は控えるが、「生き人形」として働き始める直前の描写の補完と考えるのが無難か。5人揃っていた方が同期らしさも出るし。


第一話記念イラスト(ファンアート)はこちら。Twitterにアップしたものの全景バージョン。

すす字は「premiere」(初演)。シャドーハウス文字だとちょっとわかりにくいかと思い、とりあえず英語で。

第一話記念イラスト
アニメ1話記念イラスト ケイト&エミリコ

アニメ1話ではまだ真意の読めないケイト様。ここからエミリコとの関係を築いていく展開が必見!


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