アニメ「シャドーハウス」第4話「深夜の見回り」考察・感想

週刊ヤングジャンプにて連載中の「シャドーハウス」(ソウマトウ)アニメ第4話。エミリコと同期の絆が尊い。

アニメキャプチャの代わりに毎話イラスト付きでシャドーハウスアニメを語るブログ。今回も、感想とアニメオリジナル展開についての考察、放送応援ファンアートを掲載する。

ショーン&リッキー&ラムの紹介回? 仲間を思いやるエミリコ、前向きなエミリコ、名探偵エミリコが大活躍!

!注意!ここから、アニメ4話、原作2巻のネタバレが含まれています。

第四話「深夜の見回り」

あらすじ

先日の「亡霊」騒ぎを受けて、原因特定のために生き人形たちを強引に取調べする"星つき"リーダーのバービー。

その途中、ラムが掃除用具を落としてすすを散らかしてしまい、バービーに目をつけられる。
ラムをかばった"お花畑"エミリコ、エミリコをかばった"面汚し"ショーン、同じ班員からも見放された"無能"ラムの3人に、一週間の「深夜の見回り」を命じる。
一方で、"面汚し"からバービーをかばったリッキーは、「今回の新人で見どころがあるのはお前だけ」と評価されるのだった。

みんなが寝静まった深夜、シャドーハウスの見回りを始めるエミリコたちだが、気持ちがバラバラで、何日経っても成果を出せない。日中の疲労と寝不足で疲弊していく3人は……

エミリコの前向きさと優しさが沁みる回。

無愛想でやや協調性に欠けるショーンにも、なかなか名前すら言えないラムにも、常に100%のポジティブさで接するエミリコがまぶしい。

しかも、それは決して一方的な「明るさの押し付け」ではない。ショーンが内心ふたりを気遣っていることを見抜いていたり、ラムの悲しみにも「自分も失敗作と言われた」という共感で応じていたり、とにかく周りをよく見ている。

それにしても、睡眠不足が何日も続く状態であれだけのバイタリティ、ポジティブさを維持できるとは、エミリコさすがの体力モンスター。普段はどんなに元気で明るい人でも、睡眠不足状態では思考力が落ちたり、ネガティブな感覚に囚われてしまったりするものだろう。

さて、その一方で、一番大切なケイト様のケアがおざなりになってしまう。ある意味「誰にでも親切」の弊害でもある。このエミリコの性格がストーリーにどう作用していくか、これからが楽しみ。

アニメで見ると、改めてビビるバービーの鉄拳制裁。

あの小柄から重そうなキック。髪の毛鷲掴み。生き人形の社会がかなりの体育会系で、恐怖政治を敷かれているのがよくわかる描写。シャドーハウスのブラックさが改めて浮き彫りに。

そんなバービーに媚を売るリッキー、バービーを恐れずものを言うミア、班員が詰められていても知らんぷりの双子のベルたち……生き人形たちの性格が垣間見える一幕だった。

バービーたち「星つき」と他の生き人形たちの確執が、アニメでこれからどう描かれるのか予想がつかない。原作では「星つき」側の苦悩も明かされつつあるのだが、アニメではどこまで表現され、どこが落とし所になるのだろうか。

シャドーハウスアニメのちょっとした工夫。

原作(漫画版)では絵だけで説明されていた小ネタが、キャラによって軽く解説されるところが面白い。

例えば、羊のオブジェを見つめるショーンに「(目が悪いので)私だと思ったんですね!」とエミリコが声を掛けるシーン。羊のツノのシルエットがエミリコのツインテールに似ているのだが、漫画の初見では特に文字の説明がないので、見逃してしまったネタだった。

他にも、ラムの叫び声を聞いて隠し扉を見つけるシーン。アニメでは「私たちの部屋と同じです!」と一言叫ぶエミリコだが、原作では扉の違和感に気づく描写のみ。アニメでは、日付が変わるたびにエミリコが半地下への扉をくぐって自分の部屋に戻るシーンを入れた演出もにくい。

もちろん、「絵で語る」のが漫画の魅力なので、どちらの描き方がいいという話ではないのだが、視聴者に「そういう意図だったのね」と納得させる一工夫だと感じた。

(一部で)話題のローブ様についても触れておきたい。

アニメでラムが逃げ出してしまった後の流れは、原作では大筋が異なる。深夜に働く「顔の見えない人形」が台車を押してやってくるシーンからはじまる、一連の流れだ。

ここで、原作では、顔の見えない人形の代わりに「ローブ様」と呼ばれるストーリー上の重要人物が登場する。この人物が登場しなかったことで、アニメ版はどう変わるのか?

以下、原作未読の方には完全ネタバレ注意。(別のページが開きます)↓

原作ネタバレ回避ページへ

まあ、ここが変わったところで、ケイトの目的やエミリコとの関係、次回から始まるメインイベントの「お披露目」や、同期たちとの関係性には大きな影響はなさそう。

逆に、もっと同期5人の関係を掘り下げるようなアニメオリジナル展開を見せてくれるかも、という期待がふくらんでしまう。


第4話記念イラスト(ファンアート)はこちら。今回もTwitterにアップしたものの全景バージョン。

まっくらなお屋敷を子どもだけで探検するなんて、わくわくするシチュエーション。ランプが怪しげに光って、なんでも怖いものに見えてしまう……でも、手を取り合ったぬくもりが、それぞれを勇気づけてくれる。

第四話ファンイラスト
第4話深夜の見回り エミリコ、ショーン、ラム

最悪の事態から、仲間との絆を繋いだエミリコ。そして、ついにはじまるお披露目。何があっても、彼女なら乗り越えてくれそうな輝きを感じる。


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