雨と夜と巡る季節/スターデューバレー牧場日記(1周目フォレスト・セバスチャン編)

この世界を変えるのはプレイヤーのアクションだけ。

有名ドット牧場インディーゲーム「Stardew Valley(ConcernedApeLLC)」(iOS App Storeへのリンク)を今さら初プレイ。

レビューと共に、1周目の思い出を振り返っていく。

プラットフォーム・iOS
バージョン・1.4.5.153(2021/9/20時点最新)

ロケーションはフォレスト。伴侶・セバスチャン。犬一匹、ウサギ一匹、恐竜二匹、豚少々。

目次

この世界を変えるのはプレイヤーのアクションだけ。「スターデューバレー」アプリレビュー

注:iOS App Storeに2021/9/26に投稿したものの加筆・修正版です。

「いまさらドット三等身で牧場ゲーム?」という初見の抵抗感は、一年目の夏を迎える頃にはさっぱり消えてしまう。

自分はすっかりこの谷の住人になり、毎晩「明日は〇〇しよう」とワクワクしながら眠りにつくのだ。

ドットはクロノトリガーとマザー2のミックスという雰囲気。エミリーの夢空間はランマかマジカントだし、アビゲイルのハート8イベントはマール(クロノトリガー)の笑い方を思い出す。

INSIDEのレビューにも書いたけど、臨場感のあるゲームは良いゲームだ。

夜の帳が下りると、灯りも何もない田舎。一歩先も見えない暗闇と、あたりはしんと静まり返り、虫の音や動物の声だけが響く。

雨もいい。外には動物や人の姿もまばらで、世界は灰色に染まり、雨音だけが優しく包み込む。

店に入ると、親切な隣人が「ずぶ濡れじゃない!」と心配してくれるのだ。自分が傘もささずに歩いていたことに気づき、何とも嬉しい気持ちになる。

このゲームの最も優れたところは、そのゲームデザインにある。

何をしてもしなくても、一日はリアルタイム約14分で終了し、28日経てば季節は巡る。

この時間こそが、プレイヤーに強制された唯一のものと言って良い。

プレイヤーはこの限られた時間を何に使ってもいい。作物を育ててピクルスやワインを作っても、牛や鶏を太らせてもいい。森の湖で釣り糸を垂らしても、山の奥地で危険な炭鉱堀りにあけくれてもいい。

自然に疲れたら、村で友情を育んだり、恋をして家庭を築いてもいい。

もちろんただ散歩したり本を読んだり、寝て過ごしてもいい。(それでも毎日何かしらの変化があるので、十分楽しい。)

この世界を変えるのはプレイヤーのアクションだけだ。

自分が何もしなければ、牧場も村もそのまま。誰も変わらないし歳をとることもない。

そこが絶妙なプレッシャーなのだ。

ストレスになるようなシステム(仕事や時限イベントなど)は(ほとんど)なく、一方でプレイヤーのアクションにはいつでも応えてくれる

楽園と言っても過言ではない。

それでいて、ゲームの目的を見失うことがない。

序盤はクエストという形で進め方を上手くガイドされ、中盤は慣れが飽きに変わる絶妙なタイミングで新要素をアンロックしてくる。

終盤にもなると、難易度の高いやり込みが必要になってくるが、その頃には何をすればいいのか分かってくる。

違う姿、違う牧場で、新しい人生を歩き始めてもいいし。

ひとつひとつの体験を大切に楽しみながら、この世界にゆっくりいつまでも浸っていたい。


「Stardew Valley」初プレイ日記(恋愛・結婚編)

ということで、人間関係も大切にするプレイ。ひとりの人と付き合い、結婚して家庭を持った。

ここからは、画像もセリフもネタバレあり注意。

Caution!! [SPOILER] below...
ここからネタバレ注意!

1周目プレイに選んだ相手はセバスチャン。

セバスチャンは義父、義妹との関係に確執があり、半ば引きこもりのように過ごしてきた。

だから、人とのコミュニケーションに慣れていないのだろう。恋人(妻)を傷つけるようなことも真顔で言うし、結婚後も時々自分本位な発言が出る。

もちろん、彼なりの気遣いやフォローも見えるし、いつもジョークかマジか分からないところは魅力だったりするのだが。

2年目は鉱山と釣りに傾倒していたので、身軽でいいかと、恋人のままでいることを考えていたけど……

恋人同士なのにいつ会っても塩対応だったので、愛されてみたくてさっさとプロポーズ。

プロポーズを決意した季節はちょうど冬で、レイントーテムのクラフトも覚えてなかったので、長い長い1ヶ月を過ごした。

交際の決め手になったのはこのセリフ。

好感度が中くらいの頃、同じようなことを笑いながら言うのだ。「バカげてるよなぁ?」と冗談めかして。

今度は真顔で言うものだから、連れて行きたくなってしまった。(だいたいいつもこの顔だけど。)

それに、ハート10イベントがとんでもなくイイのだ。

もの悲しくて、この世界がますます好きになる情景だった。

カッコつけバイク野郎なところは気に入らないけどな!

そして結婚。

結婚すると急に、家が暗すぎることや、牧場が雑すぎることに気づいて、なんだか暮らしが丁寧になるのは現実と同じ。なかなか面白い。

しかし、結婚初夜なのに真っ暗なキッチンに棒立ちのままコウモリの話をし始めた時は

「これがサブイベントの限界か……」

と真っ青になったものだ。

結婚初夜のセリフである

だが、半年も一緒に過ごしていると、ちゃんと色々な顔を見せてくれて安心する。

ああ、農作業も手伝ってくれ
あるよね。(午前6:00)
父親っぽいこと言ってる

この好感度システムもよくできている。

基本的に、パートナーはこちらが相手をしている限り、何年経っても愛が冷めることはない。

話しかけるのだって、別にこちらが話題を選んだり、ムードを演出する必要はない。いつでも話しかければ何かしら応えてくれる。

ここでも、「ストレスになるようなシステムはなく、プレイヤーのアクションにはいつでも応えてくれる」が徹底されている。

結婚から一年半かかったけど、二人目ができて家族が揃った後のセリフもとても良かった。


「Stardew Valley」初プレイ日記(実績編)

最後は実績とエンディングの話。

このデータも4年目に突入し、クエストもコンプリート。せっかくなので、見えている実績を埋めてから次の周に行きたいと思う。

各実績で残った・困ったの記録を残していく。

Caution!! [SPOILER] below...
ここからネタバレ注意!

クラフトマスター(クラフト全種制覇)

ロビンの店で買えるたき火台レシピがグレードアップしていくのを見逃していた。しかも、必要な材料がまさかの大理石……

鉱山50階に潜ってフローズンジオードを集め、割りまくってようやく発見。

これで終わりと思いきや、何か足りない。

ラストは意外にも炭焼き窯だった。バンドルコンプ報酬で貰えるので、クラフトするのを忘れてた。

ドクロ洞窟100階到達クエスト

10回くらい失敗したけど、成功時は朝イチに砂漠トーテムで飛び、午後7:00台に100階到達できた。

午後7:00台に100階到達(イベント終了後)

重要なのはギャラクシーソード以上の武器・ボム・エスプレッソ・ピリ辛ウナギ・階段を揃えておくこと。イリジウムバンドも一つあるといい。

かつ、アイテムの並びを手動で変えて、武器と回復アイテムとボムを上下に並べておくこと。

ボムや回復アイテムを使った直後に剣に持ち変える。回復アイテムは余りまくっていた金星チーズを使ったが、付加効果のないもの(ピリ辛ウナギの速度UPを打ち消さないもの)ならなんでも良い。

ボムはドワーフのところで買っておく。30個ほど欲しい。

100Fクリア直後のアイテム欄

階段はモンスターハウスと恐竜階で2回使ったけど、OK(「君は本物」のセリフ)をもらえた。数回なら見逃してもらえるようだ。

グルメマスター(料理全種制覇)

ラストに残ったのは、順当(?)に海の泡プリンだった。

平らな魚は春夏の日中の海、シャイなコイは秋冬の午後10時以降の森の池、イカのインクは鉱山のモンスタードロップ(火を吹くボール)か、冬の夜の海で釣れるイカの飼育で何個でもゲットできる。

コンプリートコレクション(博物館コンプ)

ラストは「いかり」で、海のニョロニョロから発掘できた。(釣りの宝箱やアーティファクト・トロヴからも出る)

アーティファクト・トロヴを割るより、砂漠と砂浜のニョロニョロ発掘の方が精神的に楽な気がする。

体感で一番出づらかったのはドワーフの巻物Ⅱ。鉱山の氷階(40階以降)に10日ほど通って、モンスターを倒しまくって入手した。

なお、序盤に掘り出した「割れたツボ」をうっかりアレックスに渡してしまい(ゴミ扱いされた)、その後2年間手に入らなかったのは……余談である。

満タン出荷箱(全種納品)

何だこのシルエット……?

かなり終盤まで、キャロラインの温室イベントに気づかなかった……

ピエール商店の温室に行って茶の苗木をクラフトし、お茶を出荷してコンプリートかと思いきや、アレを忘れてた。

この果物のタネは金と日に来る行商人から、主に春夏にしか買えない。しかも秋植えで、収穫までワンシーズンかかる。1個目を巨匠カノーリに渡して以来、存在を忘れていた。

春一番に買って温室で育てて出荷。温室、便利。

混作農業(作物15個ずつ納品)

公式Wikiに必要な作物一覧が載ってる。面倒なのはスターフルーツくらい。でも最後はアマランサスだった。

たぶん、好物のよく分からない陽キャアレックスと仲良くなるために、サーモンディナー作りまくってたせい。

釣りマスター(魚全種釣る)

それぞれの季節に伝説の魚を釣り上げる。海の泡プリン(レジェンド以外はお魚定食でもいける)を食べて、ポイントでひたすら釣る。釣具は常にしかけウキ。

夜の市の潜水艦も難関だろうか。午後5:00にお魚定食持って潜水艦直行し、泡の出現を狙って深夜0:00過ぎまで釣る。

潜水艦でやたら釣るのが難しい魚はタコ。ここで釣っておくと、夏の午前中に海で粘る必要がなくなるのでおすすめ。

大きな親切(お手伝い40件完了)

最後に残ったのがこれ……

アイテム取りに行くのが面倒で放置してたら、これに意外と時間がかかる。

毎朝ひたすら掲示板を見に行くしかない。とはいえ、他にやることはたくさんある。

金策したり、エミリーの家のミシンで仕立てを楽しんだり、季節の映画を見たり、バージョン1.5に向けてアイテムを集めたり、二人目を産んだり。

そして、4年目の夏にようやくクリア! プレイ時間はここまで約130時間だった。

最後はライナスにブルーベリーを渡すクエストだった。ライナスにはじまりライナスに終わる。

これだけやってもまだ取り切れていない要素(帰還の杖、オベリスク、金時計)があるのがすごい。序盤から金策するとまた違うのだろう。

おまけ:カジノ

2000Qiコインを持ってスロットに座って掛金100で回し続けてたら勝手に増えた。

使い所はない

これでようやく実績もコンプリート。いざ、おじいちゃんの再評価へ!

やったー!!

一周目はこれで一旦おしまい。

見た目とロケーションを変えて、いざ次の牧場人生へ!(つづく)

Stardew Valley2周目記事:

スターデューバレー第二の人生を120%楽しむ小ネタ集/2周目・リバーランド編1年目